週末、出勤の予定が急にキャンセルになった MWAVE です。
寺島咲 @ 受験のシンデレラ
シアターN渋谷で映画『受験のシンデレラ』と舞台挨拶を見ました。寺島咲さんカワイイ!
映画
監督が、精神科医として有名な和田秀樹さんで、しかも初監督ということもあり、正直言って出来は期待していませんでした。ですが、これがなかなか良かったです。ストーリーは、スタンダードな「死期が近づいた男が改心して、貧乏な少女を成功へと導く」っていうもの。大きく盛り上がったり派手な部分がないので、NHKのスペシャルドラマに近い印象ですね。映画の主題とされる「受験のテクニック」と「緩和ケア」を組み合わせるために、冒険せずに手堅くまとめた感じ。その上で、俳優陣が素晴らしい。一番凄いのが、主人公を苦しめる元凶・母親を演じる浅田美代子さん。『赤い文化住宅の初子』でもそうでしたが、性根が腐った役を演じさせたら浅田さんは凄い。寺島咲さんと豊原功補さんも良かった。
面白かったのが2点。1つめが東大受験に挑む主人公(寺島さん)が頭良い天才に見えないところ。和田監督曰く、普通の人が東大を目指すための受験テクニックがテーマなので、これは演出がそれに沿っているんでしょうね。2つめが、死期の近づいた予備校講師(豊原さん)が死のギリギリまで動いていること。ストーリー上の都合もあるのでしょうし、もちろん弱ってきてはいますが。「緩和ケア」を描く上で、ここはこだわったところなのでしょう。
なんとなくイロモノっぽい割には派手でキャッチーなところがないので二の足を踏んでいる人もいるかも知れませんが、結構お薦め。
あと、突然登場して何もしない辰巳琢郎さんと、ラストの寺島さんの髪型*1に爆笑。
オマケ
舞台挨拶前に並んでいたら、シアターNで上映される作品のポスターが貼られていました。
『ザ・フィースト』と『口裂け女2』と『蛇男』、そして『受験のシンデレラ』!。『受験〜』以外はスプラッター系のホラー作品ばっかり。てかもともとシアターNってホラー作品が多い映画館ですよね。何で『受験〜』を流すことになったのかしら。
また、並んでいる最中、和田監督が列の横を通り過ぎていったのですが、その後に列の中で「和田秀樹ってどんな顔か知らない」って話で盛り上がっている人たちがいました。いやいや、目の前を通っていったから!
そうそう、映画館の前は桜並木でキレイでしたよ。
*1:時間の変化を見せるためなのでしょうが、あからさまなカツラでした
韓英恵 @ memo
渋谷シネアミューズで映画『memo』とトークショーを見ました。韓英恵さんカワイイ!
映画
最初、主人公(韓英恵さん)以外はひたすらボケまくっていて「こうやって主人公を際だたせているのだな」と思って笑いながら見ていました。ですが、話が進んで行くにつれ、不条理劇さながら、凄い映画になっていきました。これはすごい。とてもソフトで取っつきやすいけど、実は猛毒な映画。ボケと不条理と毒が入り交じってます。超おすすめ。今年見た邦画ではトップクラスです!。
韓英恵さん演じる主人公は「メモをとる=文字を書かずにはいられない」という強迫性障害。メモをとりたくなると、他のことがなにもできなくなり、どんな手段を使ってでもメモを書く。そのためには自分の身体を傷つけることも、いとわない。それがとても痛々しい。監督でもある佐藤二朗さんが演じる叔父と主人公とのやり取りが特に面白くて猛毒。
細かいところで、主人公がメモをとるときに使うペンにキーホルダーがついていて、書く時にカチカチ耳障りな音を立てるんですよ。それが主人公のせっぱ詰まっている感じを表しているんでしょうね。あとはイジメの対象になってしまう矢部裕貴子さんが良かった。矢部さん演じる人物はかなりミソなので要注目。
あ、韓さんが寝るときに、可愛らしいパジャマと大きなミッフィーのぬいぐるみを抱いていて、それがとても可愛く感じたのは秘密...じゃなくても良いか。韓さんみたいなタイプがカワイイ格好をしているのが真の萌えですよね、って何を言っているんだ僕は。最後はそこかよ(アイドルマニアなので)