MWAVEのずらずららblog

女優やグラビア系などのアイドルが好きな、半端に映画好きです。カメラとかも好きだったり。基本ものぐさです

谷村美月 &菅野莉央 @ 茶々−天涯の貴妃−

12月22日にチネチッタ川崎で映画『茶々 天涯の貴妃』を見ました。谷村美月さんカワイイ!
ビックリするほどトンデモ映画。史実に異なるとかリアリティがないなんてのは、いわば前提条件。それ以上に何もかもぶっ飛びすぎ。爆笑できます。とりあえず、滋賀県・小谷の人は本当にあんな踊りをするのですか? まず、史実とか歴史とかにツッコミ出すと途中からくたびれる(笑いすぎて)ので程々に。一番問題なのが、主人公である茶々に魅力が感じられないこと。秀吉とか千姫とか真田幸村とか大蔵の方が魅力的に見えてきてしまいました。色々詰め込みすぎていて、その結果主人公たる茶々の印象が薄くなっているのかな。メイサツキさん演じる従者きくを、もう少し上手く使えば良かったのに。ただし、色々詰め込まれている分、飽きはないですけどね。あと、大筒ドカーンで血まみれビシャーで首実検やり放題(の割には合戦シーンはちゃちい)ので、そういうのが苦手な人はダメかも。歴史好きな男衆で笑いながら見るというのが一番だったりして。
茶々(いわゆる淀殿・淀君)演じる和央ようかさんは、まずそのいかにも宝塚っぽい口調をなんとかしてください。監督の責任だとは思いますけどね。それと、スクリーン上では新人であるということを考えても華がなさ過ぎる。まわりの(一応)絢爛豪華さとかキャストの派手さと比較しちゃうとね... まぁ、一番良かったのは武者姿でジャンヌダルクよろしく軍勢を奮い立たせる所でした。でもそれってどうなんでしょう? 本人が宝塚の男役スターだったイメージを借用しただけだし。まぁアイドルがストーリーに関係なく水着着たりコスプレしたりするようなもので、一種のサービスカットっていう側面もあるのでしょう。だったら初めから和央さんに男役で真田幸村でも演じさせたら良かったようにも思います。あと、寺島しのぶさんよりも年上だと知ってビックリ。和央さんが童顔なのか、寺島さんが老けているのか...。
谷村美月さん演じる千姫は、最初「谷村さんはカツラが似合わないなぁ」っていう印象だけでしたが、あるシーンで「谷村美月」オーラが全身からあふれ出てきてさすがな感じ。幼少の頃の茶々を演じていた子が、「和央さんには似ているけど妙に上手で華があるな」と思ってたら菅野莉央さんでした。『いちばんきれいな水』で天才子役と言われるだけのことはあります。
それにしてもトンデモ映画。ここまでトンデモだと笑えますね。

松方弘樹さん演じる織田信長は、昔の時代劇に出てきそうな古めかしい「トラック番長」風味でした。それだけでも笑えるのにヤスケ(信長に仕えた黒人。実在の人物です)が説明もなく突っ立っていたことにさらに爆笑。渡部篤郎さん演じる豊臣秀吉はせつないオッサンでしたが、最期は格好良かった。中村獅童演じる徳川家康は小賢しくて嫌味なジジィ。やはり威厳なし。まぁ豊臣側から見たら嫌な奴として描かれるよね。黄川田将也さん演じる真田幸村の突撃シーンは格好良すぎ。それこそ他の登場人物がかすむぐらい。どうしても幸村が一番のヒーローですよね。まぁ最期は史実的にも武士の最期としてもありえないですけどね。もうちょっと格好良く死なせてあげろよ。後藤元継が格好良く描かれていたのは意外でしたけど。中林大樹さん演じる豊臣秀頼も格好良すぎ、てかいくら何でもあの最後はないだろ。最後に、大蔵(高島礼子さん)怖いよー!