MWAVEのずらずららblog

女優やグラビア系などのアイドルが好きな、半端に映画好きです。カメラとかも好きだったり。基本ものぐさです

谷村美月 @ 神様のパズル

109シネマズ川崎で映画『神様のパズル』を見てきました。谷村美月さんカワイイ!
冒頭、市原隼人さんのナレーションを聞いて思い出したのが映画『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』でした。「あぁ、市原さんが同じようなヤンキーチックな話し方をしているからだな」とそのときは思ったのですが、実のところ『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』と実は変わらない話の構成でした。『おちこぼれ男が自らの肉体で聡明な女の子を救出してバーン!』みたいな感じ。でもどちらかと言えば『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』の方が面白かったな。
谷村美月さん(の胸の谷間や太もも)目当てで見ると完全に凹まされます。これは市原さんの肉体で出来ている映画。そもそもマッチョっぽい。インテリ嫌いで物理に興味がない人が、「アンチ・インテリ」と「頭脳は肉体に敗北するのだ!」を高らかに歌い上げています。文化大革命か、キリング・フィールドか。わかりますよ、肉体派の堕ちこぼれが頭脳派を救出するのが映画のスタンダードだってことは。でもそれをこの作品でやる意義があるのか?。インテリがヒーローになるべきだったんじゃないの? 三池崇史監督やエグゼクティブプロデューサーの角川春樹さんの話を見聞きする限り、実はこの2人、物理とか宇宙の成り立ちとかに興味ないんじゃないかって気がします。だから、マッチョが物理に勝利する話になっちゃうんだろうか。主人公の双子の弟(兄だったっけ?)が放浪の旅でアレげなことに目覚めてしまうのも、精神とか宗教とか云々ってのに通じるのでしょう。
ところどころ良いシーンもあるのですよ。クライマックスの救出シーンは馬鹿馬鹿しいけど格好良かったし、谷村さん演じる天才偏屈少女・サラカが自らの苦悩を語るシーンとかはグッときました。が、そこに行き着くまでに無駄としか思えないパートが多くて困ります。短くしたら面白そうなシーンだった「市原さん演じる主人公が物理を説明するシーン」や、後半のクライマックスに向けてのトラブル状況(この時、市原さんと谷村さんの姿が画面上からかなり長い間消えてしまいます。市原さんの肉体で出来ている映画なのに)。
シーンの一つ一つは面白いのですが、テーマが散漫なのと、冗長なのがキツい映画でした。必ずしもダメって訳じゃないですけど、人に勧められるかと言われると言葉に詰まりますね。
谷村美月さんの扱いはやはり悪すぎるよなぁ。結局の所、演技力がある若手女優というのは使い回されてしまうんですかね。『死にぞこないの青』でも、谷村さんの扱いがアレだし。そう考えると『檸檬のころ』は傑作だ。
そうそう、主人公の発言って矛盾してない?。サラカに「死ね」と言ったのは主人公自身だろ。