MWAVEのずらずららblog

女優やグラビア系などのアイドルが好きな、半端に映画好きです。カメラとかも好きだったり。基本ものぐさです

深津絵里 & 大後寿々花 & [[波瑠]] @ 女の子ものがたり

チネチッタ川崎で映画『女の子ものがたり』を見ました。深津絵里さんと大後寿々花さんと波瑠さんカワイイ!
素晴らしい作品。超おすすめ。特に波瑠さんが素晴らしい。波瑠さんのファン、いやファンじゃなくても必ず見るべき。あんなに表情豊かで、薄幸な姿が似合うとは思いませんでした。
深津絵里さんとパステルカラーな映像で「けっ、心暖まる感動作かよ」と騙されそうになりますが、実際はえげつなく暗くてどす黒い話。閉塞感に満ちていて、傍目から見ると不幸と絶望しかないような状況。周りにはヤクザまがいのクズみたいな男しかいなくて、女の子はいつも傷だらけ。「なんでそんなヤツに惚れるんだよ!」ってスクリーンに叫びたくなります。なのに、女の子達が楽しげにしているのが悲しい。いや、あの女の子達だって分かっているんですよね。クライマックスなんてまさにそう。主人公だけ2人と違うんだけど、それがなぜなんだろうかと不思議に思う。いや、周りが不幸だ何だって言ってしまってはいけないのかも。実は、主人公は客席にいる観客の目線で、あの2人に「自分たちとは違うと思っているんだろ」と言われているんでしょうか。
それと、ここではないどこかへ行きたいという話が出てきて、僕も田舎出身なので何となくああいうような気持ちでしたね。といっても、あの女の子達とはまるで重みが違うのでしょうが。多分、僕みたいなひょろけた男より、「田舎から出てきて仕事をしている女性」が見るべき映画なのかなあと。
面白かったのが、自分たちを助けてくれた女の子への態度。友だちに対する上から目線に腹がたったというだけではない感じがします。あと、「知ろうとしなかったのは恥ずかしいこと」というのは、原作者の西原理恵子さんに通じるのかななんてお思います。いや、実は原作読んだことないんですけど。そうそう、主人公を含めた3人の配色が黄色・ピンク・青/緑と統一されているのですが、幼少期と若者期の3人を繋げるというのもあるのですが、ラストシーンを効果的にするというのもあるのですね。てかラストはちょっとサービスが過ぎるような気もしますが、あそこまでしないと何の救いもない話になっちゃうのかな。
主役は深津さんですが、実際には、大後寿々花さん・波瑠さん・高山侑子さんの3人の物語。高山さんは『空へ-救いの翼 RESCUE WINGS-』『花のあすか組NEO!』とろくでもない作品ばかりでしたが、今作で全て取り返しましたね。大後さんも良かった。森迫永依さん・三吉彩花さん・佐藤初さんも良かったなぁ。三吉さんと佐藤さんはなかなか可愛くて今後が楽しみ。奥貫薫さんがまた不幸な役でした。似合うなぁ。
ていうか波瑠さんですよ。『山形スクリーム』での男前な姿もかっこ良かったですけど、今作での薄幸少女がとても良かった。「どこが新人なんだよ!」とか言われながら映画賞で新人賞を取りまくって欲しい。