1月27日に渋谷ユーロスペースで映画『夕映え少女』と舞台挨拶を見ました。吉高由里子さんも山田麻衣子さんも高橋真唯さんも波瑠さんも韓英恵さんも宝積有香さんもみんなカワイイ!
映画
本作は4作のオムニバス。ですが、監督がそれぞれ異なるのに、印象が4作でなんとなく似ているように感じます。全体的に、全作とも真面目なんですよね、ストーリーも演出も。真面目だからクオリティは確保しているし、見て損したようには思わないのですよ。ただ、つまんないですよね。「おんなごころ、扱いかねますか?」というキャッチコピーで、若手女優を主演にすえているのに、女優があまり映えていないんですよ。そういう映画じゃない、アイドルマニアの戯言だと言われてしまいそうですけどね。以下、オムニバスの各4本について
吉高由里子 @ イタリアの歌
吉高由里子さんを主演に据えた時点で成功は約束されているとさえ思えたのですが、ところがどっこい、一等真面目で、一等つまんない作品でした。真面目に演出して、真面目にストーリーが流れているのは分かるのです。ですが、つまんない。肝心の吉高さんが全然映えてないんです。確かに吉高さんは、アクの強い役柄だと非常に強い存在を示せるのですが、本作のように何のひねりもない、いわば素朴な演出・ストーリーだと冴えない感じになってしまうのかもしれません。宮崎あおいさんとか蒼井優さんとか谷村美月さんとか池脇千鶴さんの様に、自分一人の存在だけで映画をなんとか成り立たせてしまうタイプじゃないのかも知れません。が、絶対にそんなはずはない。吉高さんが“変化球”しか投げられない女優な訳がない。尾上紫さん演じる看護婦という興味深いキャラクターがいるのですから、主人公と看護婦の2人に焦点を絞ってしまえば良かったのに。そうしたらもっと吉高さんの魅力を引き出せたのではないでしょうか。
山田麻衣子 & 高橋真唯 @ むすめごころ
「イタリアの歌」と比べると、原作でかなり得をしている作品。山田麻衣子さんと高橋真唯さんとの微妙で危うい関係を映像も含めて演出できているかなとは思います。けど、それでもちょっと物足りないかな。まぁでもあれ以上、山田さんと高橋さんにフォーカスすると、それこそアイドル映画になってしまうかも(個人的にはそうした方がより良いとは思いますけどね)。