MWAVEのずらずららblog

女優やグラビア系などのアイドルが好きな、半端に映画好きです。カメラとかも好きだったり。基本ものぐさです

ディア・ドクター

TOHOシネマズ川崎で映画『ディア・ドクター』を見ました。以下ちょいネタバレあり。まぁネタバレしたからなんだっていう映画ですが。
今年見た中でもトップクラスの傑作。超おすすめ。おなじ西川美和監督の『ゆれる』は凄いのは分かるけどイマイチピンと来なかったのですが、今回はグッときました。一応、サスペンス風味な部分もありますが、謎解きは前半で終わってしまいます。あとは、その謎に関わる人たちの物語。てか、ネタバレする気はないですが、謎のうち1つは分かってますよね?
偽物と本物、嘘と真実、正か偽か、そんなのが混沌とししつ、その違いを突きつけられます。それが田舎特有の嫌な同調感覚、田んぼや森の緑の印象と相まって、胸を締め付けてきます。

ディア・ドクター オリジナル・サウンドトラック

ディア・ドクター オリジナル・サウンドトラック


八千草薫さんが素晴らしい。この映画の杭というか柱は八千草さんだな。今年の助演女優賞は八千草さんで決まりです。井川遥さんもいい女優さんになったなぁ。昔のテレビドラマで大根だの再起不能だの散々言われたのが嘘のようです。余貴美子さんのあっけらかんとしか感じとか、香川照之さんの混沌とした感じも良い。瑛太さん演じる若造の薄っぺらい感じも笑えた。で、あの若造の最後の態度は本心なんだろうか、どうなんだろうか。香川産演じる薬屋と同じで、やっぱり混沌としているのかな。
で、笑福亭鶴瓶師匠ですよ。正直、最初のシーンではどうしたもんだろうと頭を抱えてしまいましたが、進むにつれて、やっぱり混沌としてきます。あと、ラストはサービスカットかな。でもあれで「フフッ」って含み笑いしてしまうぐらいがちょうど良いのかも知れないですね。