MWAVEのずらずららblog

女優やグラビア系などのアイドルが好きな、半端に映画好きです。カメラとかも好きだったり。基本ものぐさです

谷村美月 @ 銀河鉄道の夜

青森県・つがる市のシネマヴィレッジ8・イオン柏で映画『銀河鉄道の夜 〜I carry a ticket of eternity〜』と舞台挨拶を見ました。

映画

内容

酷い。
一番酷かったのは、ストーリーそのもの。ナレーションは原作の抜粋だし、物語内での出来事は原作を読んでいないと訳が分からないものばかり。いや、原作を読んでいて「あぁ、そのことか」と頭では分かっていても受け入れられないですね、あの演出は。とにかくCGや合成が酷い。安っぽい上に意図がわからないものばかり。変な画像処理が腹が立ちました。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の世界を表現したんでしょうけど、表現出来ないならやらなきゃいいのに。お金がなかったのかなぁ?。
例えば、銀河鉄道内のセットが酷い。明らかにセットで、しかも、*1車両が動いているという映像効果などが皆無なので、それだけで萎えてしまいます。さらに、車窓の風景はイマドキ珍しいぐらい合成感丸出し。CGにお金をかけるのなら、車両の描写を何とかして欲しかったなぁ。あれだと、電車の中なのか待合室なのか区別が付かない。
あと、今回はフィルムではなくデジタルハイビジョン撮影で、それをプロジェクターで映していました。監督は自慢していましたが、これもダメでしたね。プロジェクターなどの性能にも依るのでしょうが、激しい動作に映像が追いついてない。一昔前の家庭用デジタルビデオを見ているようでした。さすがにブロックノイズなどは無かったですが、フィルムよりは一段落ちる感じでしたね。

俳優陣

主演の谷村美月さんが大根役者に見えてしまいました。もちろんそんなはずはないので、これもまた演出の悪さなのでしょうか。谷村さんはジョバンニ、つまり男役を演じています。制服も着て、なかなか魅力的な配役です。にもかかわらず、実際に見るとなぜか魅力の欠片もない。それがとても不思議。しかも、谷村さんらしからぬ棒読み。ナレーション部分は、原稿をただ読んでいるだけのようでした。よほど演出がダメだったのかなぁ。雑誌などに載っている学生服姿の谷村さんはとても魅力的なのに。
また、もう1人の主役・市川男寅さんも、耳を塞ぎたくなるほどの棒読み。まるで教科書を読まされているかのよう。子供(小学校5年だったかな?)とはいえ歌舞伎役者なので演技経験者ではあるのですし、許しがたかったです。まぁ、監督が悪かったんでしょうね。
と、散々ボロクソに書いていますが、良かった点もあります。斎藤洋介さんの演技です。ダメ演出でも、そこはベテランとして上手く消化しているんだろうなと感心しました。対して、谷村さんだと、演出がダメだとそれをそのまま表現してしまうのかも。

舞台挨拶

場所が青森県つがる市と遠いせいか、谷村さんは欠席。結果的には来なくて良かったかも。で、秋原正俊監督と市川男寅さん、高橋武さんが登場しました。映画は10:30開始だったのですが、その5分ぐらい前から司会のおじさんが唐突に挨拶を始めました。この司会のおじさんがまたダメで、「僕が代わりにやりましょうか」と言いたくなるほど。市川さんと高橋さんは小学校5年ということで、なかなかスムーズに話しができていなったので、司会としては難しかったのかもしれませんが。映画の話をしないで津軽鉄道の事ばかり喋っていたような?。津軽鉄道かシネマヴィレッジ8の関係者かなと予想するのですが、こういうのに慣れていなかったんでしょうか?。同じ地方の舞台挨拶でも『ストロベリーフィールズ』の時は和歌山放送のアナウンサーが司会をしていたので、今回もアナウンサーに頼めば良かったのに。

*1:セットではなく、本物の車両とのこと。てことで、演出の酷さを再認識