6月21日に映画『きみの友だち』と舞台挨拶を甲府グランパーク東宝8で見ました。石橋杏奈さんと北浦愛さんカワイイ!
映画
予告編など見ると「女の子2人の友情と涙の物語」っぽくて「ケッ、俺はそんな清純なお涙頂戴話は大嫌いだ(可愛いアイドルが主演の場合を除く)」と早合点してしまいそうですが、そういう話ではありません。てか、主演格2人(石橋杏奈さんと北浦愛さん)は主演時間がかなり短くて、中盤はほとんど映りません。中盤は3つのパートに分かれていて、各パートで別々の人が事実上の主演として振る舞っています。本来の主演はそれに少し絡むという展開だからです。
で、この中盤の3パートが良いんですわ。吉高由里子さん・木村耕二さん・柄本時生さんがそれぞれパートの主役格で、いずれも良い感じ。特に吉高さんはトップクラスの良さ。実は“普通の女の子”を演じているのを初めて見たのですが、メチャメチャ可愛くて、メチャメチャ演技が良かった。ニコニコ笑顔の次の瞬間、絶望の表情を見せてくれて心打ち抜かれました。吉高ファンは是非見るべき。木村さんと柄本さんの、有る意味みじめな男の物語も良かった。「中学校のヒーローが、小学校時代からの親友だったこと」にしがみつく三好君(木村さん)なんか切なすぎ。
石橋さんは中学生から20歳までを違和感なく演じていて驚きました。本人はもうすぐ16歳なのに。特に20歳パートは髪型や服装、振る舞い(自動車運転シーンもあり)も自然でした。大人っぽい、てか大人の普段着が似合うのでしょうね。まだちょっと荒削りな印象もありますが、将来がたのしみ。北浦愛さんは、まぁまぁって感じ。
印象的なのは、「引き」の画、つまり登場人物を遠くから見ている画が多いこと。出演者の顔とか見えないのですが、この距離感がそのまま人物と観客との距離感にあたるのでしょう。
かなりオススメの映画です。あ、見るときには「今見ている映像の時間軸」を意識して記憶するようにしてください。
あ、子役の棒読み演技はなんとかしてください。
以下ちょいネタバレ
中盤、木村さん・柄本さんのパートでは、北浦さん演じる由佳はもういないんですよね。そこに気づいてから、石橋さん演じる恵美がなんとなく達観したような振る舞いをしていることに合点がいきました。
舞台挨拶
廣木隆一監督・石橋杏奈さん・北浦愛さんが登壇しました。
まず、司会進行をした女子アナ(確か山梨放送の若い人でした)がもう下手で下手で... 映画と山梨県のつながりも大事ですが、まずは映画の見どころとか撮影中の面白エピソードとかを聞いてくれよ。アナウンサーがうだうだと山梨県の良さについて監督に聞くものですから、監督もよくよく答えられず困っていました。いつかの悪夢が蘇ってきました。そりゃ、全編山梨ロケの映画を山梨で先行上映するのですから、山梨の話で盛り上げたいのはわかるのです。が、明らかに話が盛り上がってなかったのですから、途中で話を切り替えて欲しかったなぁ。
苦笑したのが、映画の中では親友を演じていた石橋さんと北浦さんが、撮影中は特に仲良く盛り上がったりしなかったという話。いやそこは嘘でも「映画を通じて、仲良くなりました」とか言っておこうよ。石橋さんはインタビューに慣れていない感じで冷や冷やものでした。北浦さんの方がハキハキしていましたね。