麻生久美子 @ ウルトラミラクルラブストーリー

TOHOシネマズ川崎で映画『ウルトラミラクルラブストーリー』を見ました。麻生久美子さんキレイ！
怪作？映画『ジャーマン+雨』の横浜聡子監督の最新作。松山ケンイチさんと麻生久美子さんという、それだけで美しいラブストーリーが撮れそうなコンビで、あえて横浜監督というところで、制作陣の本気が伺えます。とはいえさすがに全国公開の映画だからあの無茶苦茶さは薄まるのかななんて思っていたのですが、実際は『ジャーマン+雨』を超えるハチャメチャさ。幼稚園児が傍若無人に振る舞う無茶苦茶さは素晴らしい。でも、わけわからなさは少しだけ薄くなって、でもストーリーがちゃんと濃いめにかつ素晴らしい。
一応、「なぜ無茶苦茶か」には理由があるのですが、それはほとんど描かれていませんし、考える必要も無いと思います。妥当性とか考え始めたらこの映画は見られません。農薬の描写とか、JAに怒られるんじゃないかと心配になります。あと、ラストはアレかもしれないけど、あれだけ無茶苦茶やっといてキレイにまとまってもらってもそれはそれでつまんないのかな。
松山ケンイチさん演じる主人公の無茶苦茶さも素晴らしい。とにかく松ケン！　で、おかげで麻生久美子さんがこれまでになく脱臭された印象だったのですが、後半で一気に麻生さん色が出てきました。それで“麻生久美子さんを起用した理由”が分かったような気がします。特にクライマックスからラストは麻生さんの素晴らしさが堪能できます。
エンディングテーマの100s『そりゃそうだ』は映画に合っているのかよく分からないのですが傑作。

そりゃそうだ(DVD付)

主人公のおばあちゃんが好印象だったのですが、調べたら映画『凍える鏡』の渡辺美佐子さんですか！あと『ジャーマン+雨』の野嵜好美さんや、キタキマユさんが出演しているのがちょっと嬉しかったり。そうそう『タモリ倶楽部』を見ていたら、原田芳雄さんが『ウルトラミラクルラブストーリー』に出演する条件が寝台特急カシオペアのチケットだったとか。
傑作と表現していいのかどうかよく分からないのですが、ともかく見て欲しい作品。